応募23者から5社を採択。数理最適化による製造現場の人員・業務割当自動化を推進
株式会社TransRecog(本社:東京都港区、代表取締役CEO:小林敬明、以下「当社」)は、神奈川県と相模原市が共同で実施する技術系ベンチャー・スタートアップ成長支援プログラム「GLiS-Tech Acceleration Program(GLiS-TAP)」の支援企業に採択されました。
2026年度は23者から応募があり、当社を含む5社が採択されました。神奈川県の発表では、当社の事業について「AIを用いた数理最適化による製造現場の人員・業務割当作業の自動化」と紹介されています。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
GLiS-Tech Acceleration Programについて
GLiS(Greater Linear Startup Network)は、リニア中央新幹線の神奈川県駅(仮称)が開業予定の相模原市橋本駅周辺を起点に、企業、大学・研究機関、行政、金融機関・投資家などを広域的につなぐスタートアップ支援ネットワークです。
GLiS-TAPでは、特にAI、ロボット、モビリティなどの技術系・ディープテック系企業を対象に、プログラムサポーターとの交流、専門家による伴走支援、資金調達・知財戦略等のセミナー、経営人材とのマッチングなどを通じ、研究開発から実証、事業化、社会実装までを支援します。
GLiSのネットワークは現在54団体まで拡大しており、2027年3月にはプログラムを通じた事業成長の成果発表会が予定されています。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
製造現場の複雑な人員・業務割当を数理最適化
当社は、熟練者がExcel等を用いて行っている人員配置・業務割当について、数理最適化を用いて自動化する技術の開発・社会実装を進めています。
資格・技能、勤務条件、担当可否、必要人数などの必須条件だけでなく、公平性、負担の偏り、希望など複数の評価軸を数理モデルとして扱い、現場で実行可能な計画を生成します。
これまで、吹田市水道部ではAI最適化を活用した勤務表作成システムを本格導入し、1か月分の勤務表作成時間を従来の2~3日程度から約2時間まで短縮しました。また、首都高速道路との実証では、現場で使用されているExcel形式の通行止め計画表を直接読み込み、複雑な運用ルールとの照合・確認を自動化する仕組みを構築しています。TransRecog – 東京都立大発ベンチャー
GLiS-TAPで取り組むこと
今回のプログラムでは、これまで自治体や交通インフラ等で培ってきた、複雑な現場ルールを整理・数理モデル化する技術を、製造現場の多技能人員配置へ展開します。
GLiSに参画する製造企業等との意見交換や検証を通じて、製造現場における人員・業務割当の制約条件を整理し、複数の企業で再利用できる「製造業向け制約テンプレート」の構築を目指します。
将来的には、生産計画システム等との連携や、協働ロボット・自動化設備を含めた人と機械の作業分担最適化への展開も検討してまいります。
今後の展望
当社はこれまで、自治体、交通インフラ、航空分野など、複雑な制約条件を持つ現場への数理最適化技術の適用を進めてきました。
GLiS-TAPへの参加を通じて、相模原市・神奈川県内の製造企業との連携を深め、製造現場における人員配置・業務割当の効率化、属人化の抑制、技能継承といった課題の解決につなげてまいります。
代表コメント
株式会社TransRecog 代表取締役CEO 小林敬明
「製造現場では、生産管理システムや生産スケジューラが導入されていても、最後の『今日、誰をどの業務に割り当てるか』という調整が、熟練者の経験やExcelに残っているケースがあります。当社は、こうした現場固有の判断基準を数理モデルとして整理し、実際に使える割当案を生成する技術を磨いてきました。私は小中高大と神奈川県に住んでいたので、愛着もあり今回の採択を大変うれしく思います。
GLiS-TAPでは、地域の製造企業の皆様と実際の課題を確認しながら、自治体やインフラ分野で培った技術を製造現場へ展開し、継続的に利用できるサービスへ成長させていきたいと考えています。」